パソコンを落としてわが身を知る

実は11月にパソコンを落としました。

もっと明確に表現すると、「千代田線の地下鉄の座席に忘れてきた」のでした。

その日は朝から約束が2本あってそのどちらもが出版社さん。本や雑誌の企画で想像力が進むと当時にワクワク感が増し、さらにそれぞれから手土産をいただいたのので手にはパソコン+手土産紙袋+手土産紙袋。

考え事をしながら昼間のガランとした地下鉄に乗り、うっかり次の目的地で降り忘れそうになり飛び降りる。
→ドアが閉まる
→忘れたと思って振り返る
→座席にパソコンだけが無念に動き出す

「いかん!」と慌てて駅員さんに駆け寄ると「3つ先に駅で確認してもらいますよ」とありがたい対応。
その日は後ろから3両目に乗ったことをなぜか記憶していのでやれやれと思っていたら、無情にも「ありませんでした」とのこと。改めて血の気が引きました。

連結しているJRなどにも問い合わせ、警察にも尋ねるも、結局見つからないまま。
9月に買ったばかり。会社勤めなら始末書です。

PCはもちろんリスク管理のため二重ロックされていますが、念のためにパスワードはすべて変更。中身はクラウドで見れるのですが、ちょっとしたメモはクラウドにしてないものもあります。位置情報でも探すも、正確には表示されず。

私はもう少し自分を知らなくてはいけない。猛省中です。

昔から想像力があるほうなのですが、その想像を膨らまし始めると(つまり思考がまわりはじめると)いま何をしているかすっかり忘れる、まわりが見えないことが度々あるのでした。福岡から北九州に向かっているのに、気がつけばなぜか久留米を走っている(反対方向)とか、お客様が目の前にいるのに挨拶をしない(つまり見えていない)、考え始めたらスリッパのままコンビニに行く。数えたらきりがありません。命があるだけありがたいくらいです。

私は自分がそういう特性があるとそろそろ認め、もっと対処すべきであった。情けなさでいっぱいです。
また、こんな私でもこれまでやってこれたのは、まわりのスタッフたちのフォローがあってこそだと、改めて感謝しました。

パソコンは古いものを持っているので、それで問題なく使えております。頼まれた原稿も滞りなく進んでおります。

わかったことは、わたしはかなりヤバイ人ということ。ヤバイなりに何か手を打たなければいけない。
そこで、先々週から財布もスマホも常に首にぶら下げています。移動バッグはできるかぎりリュックかクロスがけバッグです。なりふり構っていられません。

わが身を知らねばということ。ほんとにひどく情けない自分を。