干し野菜の基本

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「干し野菜」というと、ちょっと難しそうで大げさに聞こえますが、全くそんなことはありません。
ちょっと干すだけでも、甘みが増し、栄養価が増し、無駄にならずにいいことばっかりです。

料理研究家の桧山タミ先生からは、買ってきた干ししいたけも干すようにと言われました。それほど太陽の力は私たちに必要だということのようです。

干し方の基本

干す場所・・・干す場所は日当たりのよいベタンダ、庭がいいです。とはいえ、都会で排気ガスなどが気になる場合は、太陽があたる窓辺で干しましょう。たまに風を通すようにしてください。

季節と気候・・・乾燥した冬も、天気がよい春から初夏も向いています。梅雨が湿気があるので気を付けます。完全にドライにするときは3日間くらいの天気予報をチェックします。水分が多いものは風通しがあると効果的です。

干す時間帯・・・朝日がでたら干せて、日がかげったら取り込みます。夜は湿気てカビやすくなります。

セミドライと完全なドライは違う

【セミドライ】私がよくやるのは、半日干しです。これはセミドライといって、保存期間が長くなるわけではありません。うまみや糖度は十分にアップします。栄養価もあがっています。煮物も染みやすいです。

【ドライ】数日間干して、完全に水分を抜くので、かびにくく腐りにくくなります。完全なる乾物にするのが「ドライ」です。そのかわり、調理する前に水につけたりゆでたりする必要があります。

使い方

【なす】セミドライは、スープやみそ汁に。ソテーにも合います。ドライも使い方は同じですが、カレーなどにいれてもおいしいです。

【ピーマン・パプリカ】セミドライは、さっとゆでて和え物にしたり、炒めても。ドライはカレーや煮込みにいれるとうまみがでる

【にんじん】セミドライは炒め物でも揚げ物でも。みそ汁スープ、炊き込みもおいしくなります。ドライは煮物、汁物全般。

【だいこん】セミドライは、みそ汁や和え物に。ドライは切り干し大根のように使えます

【りんご】 セミドライは、パンやホットケーキに入れたり、ヨーグルトにまぜて食べる。3日間干すとドライに。自家製アップルティー、カレーなど。

 

干し野菜のすすめ

野菜が残りそうだなと思ったらまず干すようにしてください。栄養価が高くなると分かれば、干さないともったいない!と思うほどです。

セミドライとドライを上手に使い分けて楽しんでください。