銅鍋の磨き方

銅鍋、銅の玉子焼器などは、置いておくだけでもだんだん金色から飴色っぽく変色します。しかも使ったらもっと変色します。一流ホテルやレストランなどはお店が終わったら銅磨きだけに1時間もかけると言われていましたのでめんどくさいと思われがちです。私が磨くのは数か月に一度程度です。ご家庭用はあまり気にせず使ったほうがいいと思います。

(カンタン)塩と酢での銅の磨き方

軽く変色しただけなら、塩と酢をまぜたものをスポンジにつけてこすってください。色が綺麗に戻ります。

梅の紫蘇でも結構落ちます。

レモンなどの搾りかすがあったら塩を付けて磨くというのもいいと思います。

専用の銅磨きクリームでの銅の磨き方

銅専用の磨き粉やクリームがあればとても簡単なのでやってみましょう。

今回使ったのはツインクル社のBRASS&COPPERCLEANING KIT ご購入はこちら→
(銅磨きならなんでも良い。塩と酢に小麦粉を混ぜる方法でもOK)

銅鍋を温めておくとより早く落ちます。熱さが持続するのでやけどしないように。

不織布研磨剤での磨き方

火にかけて使っていると、落ちにくい変色や汚れも付着してきます。そんな場合は、不織布などでちょっと時間かけて磨きます。

注意:この方法はキッチンパラダイスがいろいろ試したみた上で、独自で行っているものです。強くこすると傷ができることがありますので各自の責任でお願いします。

ここでは#800の極細目パッドと銅磨きクリームの両方を使います。

銅磨き用不織布表面処理パッド(極細目#800)です。ご購入はこちら→

下の写真は#800のパットを小さく切って5分ほど磨いた写真です。

不織布研磨剤のこと

不織布研磨材は細いナイロン糸の繊維に研粒を付着させたもの。種類はいろいろありますが、数字が大きいものは同じ研磨剤でも傷がつきにくく仕上げ磨きとhして使われています。クッション性があるので磨きやすいでしょう。磨きパットは、#320、#600、#800ほかいろんな数字のものがありますが、この数字は粗さです。数字が小さいと粗いので汚れが取れやすい反面、傷がつきやすくなります。

銅の再生をお願いしている銅の職人さんにお聞きすると、銅磨きの時は専用のグラインダーに#300くらいを取り付けて高速で磨くらしいです。同じ方向に高速で回転するグラインダーは、磨くと同時に汚れがすぐに落ち傷もほぼ分かりません。ただし同じ粗さで素人が手で磨くとなると、#300では傷がわずかにわかってしまうのです。そこでキッチンパラダイスでいろいろ試してみて、傷がわかりにくい粗さをみつけました。広い面を磨くときは同じ方向にむけて力加減を一定に磨くとうまくいきます。

磨き終わったら

磨いたら、最後はガスであぶってください。

遠火で温めると、まだらな変色にならず、綺麗に乾きます。