銅の玉子焼器・銅鍋の磨き方
15年間、使いたおしたキチパラオリジナル銅鍋の錫の張替えがおわりました。
変色しただけなら根気よく塩と酢をまぜたものをスポンジにつけてこすってください。色が綺麗に戻ります。
ですが長く使うと外側に落ちにくい変色や汚れも付着してきます。
気にならなければこのまま使い続けてもいいですが、光沢を保ちたい方は、自分で磨いてみましょう。
ここから紹介する磨き方は、実際にキッチンパラダイスでいろいろ試してうまくいった方法のひとつです。専門家に教えてもらったものではありませんのでご了承ください。
銅を磨くために用意するもの
銅磨ツインクル(銅磨きならなんでも良い。塩と酢に小麦粉を混ぜる方法でもOK)
スコッチブライト不織布研磨材 極細目 7448 (#800)
*汚れがひどい場合(上記にプラスして):スリーエース極細サビおとし あるいは ブリロ
(さびおとしやブリロは、特殊鋼を繊維状に加工したスチールウール)
不織布研磨剤って?
不織布研磨材は細いナイロン糸の繊維に研粒を付着させたもの。種類はいろいろありますが、数字が大きいものは同じ研磨剤でも傷がつきにくく仕上げ磨きとhして使われています。クッション性があるので磨きやすいでしょう。磨きパットは、#320、#600、#800ほかいろんな数字のものがありますが、この数字は粗さです。数字が小さいと粗いので汚れが取れやすい反面、傷がつきやすくなります。
磨いてみよう
ここでは#800の極細目パッドと銅磨きクリームで銅の玉子焼器を5分ほど磨きます。パッド(不織布研磨剤)に銅磨きをつけて磨いてください。浅い汚れは取れやすいです。
銅の再生をお願いしている銅の職人さんにお聞きすると、銅磨きの時は専用のグラインダーに#300くらいを取り付けて高速で磨くらしいです。同じ方向に高速で回転するグラインダーは、磨くと同時に汚れがすぐに落ち傷もほぼ分かりません。ただし同じ粗さで素人が手で磨くとなると、#300では傷がわずかにわかってしまうのです。そこでキッチンパラダイスでいろいろ試してみて、傷がわかりにくい粗さをみつけました。広い面を磨くときは同じ方向にむけて力加減を一定に磨くとうまくいきます。
磨いたら、最後はガスであぶってください。遠火で温めると、まだらな変色にならず、綺麗に乾きます。
キッチンパラダイスにもこの不織布があります。工業用をまとめて購入したものを1枚づつ販売しています。
長くこびりついた汚れも、スチールウール(極細のさびおとし)でこすると結構簡単に落ちるのですが、よほど取れない時に限り最小限度のほうが。磨き傷がわかります。クレンザーを使うときはクリームクレンザーのほうが無難です。
内側の錫をゴシゴシすると剥げてしまいますからご注意ください。汚れがひどい部分だけ軽く磨くくらいにしておきましょう。
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