おひつがかびたら(飯台・まな板)

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「あ~、かびさせてしまいました(泣)」

というご相談をよくうけます。一生大事に使おうとおひつを買ったのに、数か月でカビがきてしまいガッカリ、、、という方、結構多いです。

かびるのはおひつに限らず、まな板、飯台(すし桶)などなど、確かに木の道具はその悩みはつきもの。

私はかなり大雑把な人間ですが、15年もののすし桶はこの通り。かびてません。↓

 

使い方はブログ「おひつを絶対かびさせない方法」のページでご紹介していますが、ちょっとした気遣いで綺麗に保つことができるものです。

で、今日はうっかりかびたらどうするかを書きましょう。

このカビって深い?

カビ、黒ずみには2種類あります。

表面だけのカビと、中からカビているカビ。

表面だけのカビは、気が付いたら早めに取ればすぐ取れます。かなり蔓延しているときは難しい時もあります。

まずは軽い時はこれをしてみましょう。

カビをサンドペーパーでおとす

サンドペーパー♯240を買ってきてください。100円程度です。小さく切って使います。

#150ぐらいが手元にあればそれでもかまいません。数字が少ないと粗く削るので時間は早くなります。(削りすぎることもありますが)

さあ軽くこすってみましょう。このくらいなら30秒~1分。(これは軽い黒ずみバージョンです。)

力を入れてこすりすぎると、木が減ってしまい変形しますから、気を付けて。

もし取れない箇所があれば、それは木の中心からカビているので後追いせず諦めます。そのままキッチン用のアルコールでもシュッシュっとかけてそのまま使いましょう。

次はまな板の側面です。まだひどくならないうちに取りのぞきましょう。

まな板の表面は削ると凹凸ができるのであまりよろしくありません。ほんとはカンナで全体を削る方がいいんですが。できたての汚れなら、表面だけちょっとだけ削ってみます。

まあまあ綺麗になりました。これ以上削ると、包丁を置いた時に、へこんだところが切れなくなります。プロの職人さんにはお勧めしませんが、ご家庭用ならアリでしょう。早目だと表面を数回こするだけで簡単に落ちます。

削ったあとは仕上げこすりする

カビを削るときは、私は240番のペーパーがちょうどいいと思いますが、もっとツルツルにさせたければ、この後800番のでこすります。

カビが深い場合は

サンドペーパーで落ちないほどひどい場合は、漂白剤で少し薄めることもできるはできます。

ただ、基本的には木には漂白剤を使わないほうがベターですし、使うと表面がカサカサになり、風合いが変わります。私が使う場合は、まずは酸素系をいつもよりかなり薄めて10分くらい浸けてタワシでこすり、よくよくタワシで洗って拭いて、さらによく乾かします。できればかびの箇所だけスプレーでかけるほうがいいと思います。

それでもダメなら後日、塩素系漂白剤でやってみてもよいのですが、漂白剤は木がかなり痛むので、私は塩素系はしないようにしています。もしダメもとでなさる場合は、漂白剤に匂いが残らないようにかなり薄く短時間で試すほうがよいと思います。

ちなみに料理屋さんではハイターをどんどん使う場合も多いです。衛生第一だからしかたないですけどね。