フライパンを長持ちさせる洗い方

フッ素のフライパンがすぐにくっつきやすくなるという方に

フライパンがくっつきやすくなる原因は3つ。

①フッソ加工そのものの剥がれ
②摩耗による劣化
③単なる汚れの付着

①ですが、、、コーティングが弱いもの(おもに安価なもの)に関しては、フッソ加工そのものがガサッと剥がれることが多いです。金タワシはもちろんスポンジのハード面で洗っても剥がれます。金属ヘラはもちろん菜箸でつついても剥がれることありますよね。

②はどんな高価なフライパンでもおこります。摩耗による経年劣化ですが、とくに超高温で調理したり、急激な温度変化により劣化が早まります。コーティングのランクでも変わってきます。早くて数ヶ月、遅くて2年、よくもっても5、6年持つのはなかなか稀です。(何年かというより使う頻度で変わります)

③の汚れですが、汚れを時々きれいに取ってあげれば思ったより長持ちします。フッソ加工に見えない汚れが付着したままで次の料理をすると、さらに汚れが引き寄せられてくっつきやすくなるのです。側面についているのはたいていそんな汚れです。くっつきや汚れの原因になります。

写真のように、ふきんで拭いた時に汚れがあるようならひとまずやってみましょう

フッソ加工フライパンの汚れはこう取る

私が週に1度やっている汚れの取り方は簡単です。

汚れたフライパンに重曹を大匙1~2杯と水を入れて4~5分沸騰させます。側面が汚れている場合はギリギリまで水を入れてください。(汚れがひどい場合は10分ほど)

補記:「重曹を使わない」ことを推奨しているフライパンもあります。必ずメーカーの指示に従ってご判断ください。フライパンの基板は、重曹(弱アルカリ性)に弱いアルミニウムがほとんどです。フッソ加工の無数の穴から重曹が浸透し、余計にはがれやすくなる場合があります。すでに剥げてアルミが見えているもの、薄手のフライパンなどがその可能性が高いです。キッチンパラダイスで販売したことのあるWOLL、スキャンパン、スイスダイヤモンドでは重曹洗いが可能です。


火をとめてぬるま湯になるまで放置。
あとはスポンジで磨きます。油が付いていれば洗剤つけてもかまいませんが、重曹は油もとるので不要です。クレンザーや金タワシはつかいません。

それでも汚れが取れない場合

直接重曹をつけて磨きます。ねり重曹(水を加えて練り状にする)パックしてとるのも効果的。

スポンジでゴシゴシやっていいフッ素加工と、ゴシゴシしちゃいけないフッ素加工があります。
安価なものはほぼダメです。傷がつきそうな場合はいくら汚れがひどくてもやさしくあらいましょう。

金属に強いと謳っているフライパンはゴシゴシ可能です。

スポンジの固めの粗いほうで、ゴシッゴシッと洗うと、ほとんどきれいになります。
金タワシを使ってもいいフライパンをお持ちの方は恐れずにやってください。

これはチタンコーティングで非常に強いもので、6年使っているフライパンです。
綺麗になりました。くっつきやすくはなっていますが、だいぶ軽減はされたようです。

経年劣化、また完全に剥げたものは難しいかもしれません。