幸せの感受性をあげよう
コロナ渦で生活の制限があり、確かに窮屈に感じることは多いですよ。
実店舗へのご来店も少なくなりました。展示会などもないので手に取って新製品などを探せず確かに不便です。
プライベートでは、友人たちとの外食もなし。マスクが息苦しく口のまわりにできものができやすくなり、運動不足がたたって太りました。(これは私のサボリ)
何より、娘とこんなに長い間会えないのは初めてです。
でも、そんな中だからこそ、普段は気が付かなかった小さな幸せに気づくようになったという方が多いのではないですか。私もそんなひとりです。
スタッフたちがお店の運営のことを気遣ってくれ、何度もうれしさがこみ上げました。
両親が今日一日元気でいてくれたことに心から感謝しました。
自粛中に自炊した娘の料理の写メをみて、ニンマリしました。
おいしい野菜を食べる瞬間にも感謝をするようになりました。
コロナの前と後でできごとは同じなのに、妙にありがたく嬉しく、時に涙もろくなるほど湧き上がってきます。
2019年11月に桧山タミ先生の「みらいおにぎり(文芸春秋)」という本の編集に携わりました。
本の帯のキャッチコピーは
「タミ先生、どうしたら幸せになれるの?」
でした。その答えは134ページにあります。
「今日もおいしくごはんが食べられたし、料理教室にきてくださる生徒さんはいい方ばかりですし、1日1日を自分らしく一生けんめい生きられたら、それで私は十分幸せです。」
100ページにはこう書いてあります。
「ありがとうと言える人には、またありがとうと言われたくなるような出来事がめぐってくるものなのです。」
コロナになったら幸せじゃない?
いえ、そんなことはありません。むしろ何が幸せが浮き彫りになったような気がしています。
そんな気がしませんか。
状況にとらわれることなく、
できないことに抵抗せず、
嬉しいと思えることをやってみる。
幸せの感受性をあげられる人だけが、ほんとうの幸せな人になれるんだなぁと思います。
桧山タミ先生は早朝、太陽にむかって手を合わせて御礼を言うのが日課だそうです。私はそんな早起きはできないから、コロナになってから毎日寝る前にお礼を言うようにしました。
両親に、亡くなった祖母や姉に、生まれてくれた娘や姪や甥に、そしてその日に出会った仲間や友人。そして最後に私の身体にも「ありがとう」と心をこめて言うようにしています。
桧山先生のおっしゃる通り、言えば言うほど、幸せが体の奥から湧いてくるような気がするから不思議です。
朝日新聞出版の「AERA with Kids」のインスラグラムに「みらいおにぎり」を取り上げてくださっていました。こちらです。