ふしぎなポケットとシャボン玉
まど・みちお作詞「ふしぎポケット」をうたおう
♪ポケットの なかには ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと ビスケットが ふたつ
♪もひとつ たたくと ビスケットは みっつ
たたいてみるたび ビスケットは ふえる
♪そんなふしぎな ポケットが ほしい
そんなふしぎな ポケットが ほしい
子どもの頃よく歌っていた童謡です。うちは2つ上の姉がいたから何でも1個づつや半分個しかもらえず、こんなふうにたたくと増えるポケットが本当にあるといいなって思ったものです。
自分が母親になって、幼い自分の娘にこの歌を歌ってあげながら、はたと気が付いたんです。ポケットをたたくと割れて2つになるやんと。「ははーん…。作家のまど・みちおさんは、1つ食べるより割って2つにしたほうが満足するっていう、心のもちようを暗示したんじゃないか」と。
いやはや、大人になると現実的になり、ファンタジーがなくなり、すべてをモノの見方で解決しようとする、おもしろくない生き物になるものです。
そこで、娘に、歌いながらポケットのクッキーを割って渡したら….「割らんでよ!」と言われました。
ですよね….。
野口雨情作詞「シャボン玉」をうたおう
♪シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
いい歌です。ゲームもYou Tubeも何もないころ、学校から帰ったらシャボン玉で遊ぶのが楽しみでした。姉とお風呂場で石鹸を泡立てて、いろんなものをわっかにして、庭でシャボン玉を飛ばしたものです。
この歌って「オズの魔法使い」っぽくないですか。
「シャボン玉とんだ、屋根までとんだ」「屋根まで飛んで壊れて消えた」
ハリケーンがきて、屋根まで吹っ飛んでしまい、壊れて、家が消えてしまうという。
ほら、歌ってみて。
シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
オズじゃん!間違いなくオズのテーマソング。