保存容器の質問にお答えします
2020/6/1、キッチンパラダイスのインスタライブ(その保存容器の使い方間違ってませんか)でいただいた、いくつかのご質問にお答え致します。
◆冷凍で使えるガラス容器はありますか
工業用のガラスはほとんど大丈夫です。わざわざ耐冷温度を書いてなくてもよほど薄いガラスでなければ-20℃はほとんど耐えられます。家庭用ではゆっくり冷えるのでそれもOKです。ただしガラス(とくに薄いガラス容器など)に水や水分の多いものを入れて冷やしたりすると水とガラスの膨張率の違いで割れることもあります。また冷凍したガラスにお湯(ときには水でも)をかけると間違いなく割れます。よく冷凍する方は耐熱ガラスというのをお使いになるといいでしょう。(グラスロックという商品は耐熱ガラスです)
◆ダネッツブレンダーのボトルの匂いも米とぎ汁で取れました
そうですね。米とぎ汁は消臭が得意です。自然のものだし、毎日捨てるだけではもったいないので、樹脂やプラスチックなどの匂い取りにご利用ください。ただしブレンダーなどは中に長く水分をいれっぱなしにするとよくないので早目に出したほうがよいと思います。
◆ステンレス容器にスパイスや塩を入れてもいいですか
ステンレスにスパイスを入れるのは問題はないと思いますが、私は塩はあまりお勧めしません。塩分や湿気で錆びることがあるからです。ステンレスは長期保存は向いていないと思っています。ステンレスも種類にもよりますが、ステンレスが錆びているのは誰でもみたことがあると思います。
◆キムチをステンレスにいれていいのですか
実際に韓国ではキムチをステンレス容器に入れている場合があり、完全にNGとは考えられていませんが、塩を付着すると錆びるのがステンレスなので、塩分のあるキムチ保存は、長期間の保存にはおすすめできません。ほかの金属より耐食性は優れてはいます。ですが、よいステンレスは錆びにくいので気にならない方も多いようです。せめて「ステンレス」とか「ステンレススチール」「18-0ステンレス」と書いてあるものは避けましょう。
◆琺瑯も錆びますか?
ホーローが欠けたところは鋼板がむき出しになるので錆びます。心配な場合はオイルを塗って保管してください。
◆耐熱温度差が何度がソーダガラスですか?
チャーミークリアは「耐熱温度差80℃」ウエックの容器は「耐熱温度差42℃」とあります。ガラスの薄さでも違うでしょうが、温度差が120℃以上でないと、急激な温度変化はさけたほうがいいでしょう。(インスタライブの中では70℃と間違ってお伝えしてますが、正しくは80℃と書いてあるものが多いということです。電子レンジに入れてはいけないプラスチック(PEやPS)の耐熱温度とこんがらがって喋ってしまったのだと思います。すいません!)
なお、耐熱ガラスは耐熱温度差120℃~400℃と書いてあります。こういうガラス容器には熱湯をかけても割れません。
◆陶器にプラスチックの蓋があるものはもちますか?
蓋まで陶器だと密閉性がないため、蓋をプラスチックにしていると思います。陶器は割れない限り長持ちしますが、プラスチックはいずれ劣化しますので、高級な陶器には合わないかもしれませんね。
◆ワイングラスに熱い飲み物を入れるときはどうすれば?
バカラのような上等なクリスタルガラスにホットをいれる勇気はありませんが、比較的大量生産で厚めのワイングラスにホットワインをいれる方法はあります。気温にもよりますが、温度差を縮めれば入れられます。たとえばグラスを50℃のお湯くらいに温めて、80℃以下くらいのホットワインをいれれば科学的には割れないことになります。
あまり高価なワイングラスはたいてい薄いですし、熱い飲み物はいれないほうが無難です。
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