圧力鍋のメリットとデメリット
圧力鍋はとても便利。「毎日なんにでも使ってますよ~」という方も多い。
しかし、私個人の意見としては、なにもかも圧力鍋を使うべきではないと思っているのです。
圧力鍋は保証期間をみる
圧力鍋は普通の鍋に比べると壊れやすいです。壊れなくても必ず調子悪くなります。
それは、強い圧力という負担がかかるからです。パッキンが早々に破損するとかはよくあることで、それ以外にも圧力が弱くなってくるというクレームもよくあるそう。パッキンはだいたい1年に一度交換という目安をだしているメーカーもあり、常に交換が長期可能なものは必須です。
また保証期間もとても重要。1年とか2年のものは逆に少し心配。10年は必要だと思います。
また本体のステンレス部分は保証するけど樹脂は保証しないというのもたまにあり、よく読んでおきましょう。
圧力鍋が高価すぎる。その理由は?
圧力は保証が長いとその分価格もあがります。さらに長い期間圧力が変わらないための耐久性も必要です。
さらに保証期間が長く、部品が交換できて、静音設計、などなどと選択しているとどうしても価格も高くなるようです。
価格の高い圧力鍋を例にあげてみます。
WMFパーフェクトプラス2.5L 41040円
ビタクラフトアフファスーパー圧力鍋2.5L 34560円
ラゴスティーナ ノビアビタミン 3.5L 34560円
フィスラープレミアム圧力鍋 2.5L 56160円
ほんと高いです。のちのちの保証も考えてのことだと思いますが、私個人の使用頻度からすると高すぎると思っています。月に2~3回しか使わないから。56000円のを月に2回使い10年間続けると、1回につき230円か。高い。
だけどせっかく買うなら保証の長いもの、しかも部品が変えられるものがいいですよね。
ワンダーシェフやパール金属のクイックエコ、ティファールの圧力鍋、活力鍋、などはまだ試したことがありません。悪くはないとは思うのですけど。圧力鍋は永久的に同じ圧力が保てるか、鍋としても焦げにくいか、鍋としても使えるかなどがポイント。圧力は柔らかくはするものの味をしみさせるものではないので、圧力かけたあとからふたをあけて煮る場合もあり、鍋としての機能がよくないもの、つまりあまり軽いもの、板厚が薄いものは使い勝手は悪い気がします。私自身はアルミ鍋を使わないので、そこもありますが。
なにもかも圧力鍋を使うべきではないという理由を、私なりのメリットとデメリットにわけて考えてみましょう。
圧力鍋のメリット
①調理時間が短い(1/3くらい)
②柔らかくなって骨まで食べられる
③光熱費がおさえられる
鯵やイワシは骨まで食べられる柔らかさ、これは普通の鍋にはありません。調理時間の短さは、特に玄米ご飯を炊いたり、ブロック肉や骨付き肉、スジ肉などの調理をすると、便利だなぁとありがたいです。夕方18:00頃から思い立っておでんや角煮が夕食に間に合うのは圧力鍋あってこそ。
圧力鍋のデメリット
①野菜はそれぞれ加圧時間が違うので、一緒には入れられない場合もある
②加圧途中で開けられない
③味がしみこむわけではない
④加圧しすぎて野菜の栄養価(ビタミンb1)が損なわれることもある(ビタミンに関しては諸説あり)
大根、レンコンなど驚くほど柔らかくなりますが、出汁の味が中までしっかりしみこむというわけではありません。柔らかくして、熱を通すのは得意だけれど、含み煮をする時間はその後必要になるわけです。
にんじんとじゃがいもを同じように加圧するとじゃがいもが先に崩れて溶けてしまうということもあります。野菜の加圧時間が違うので考慮する必要もあるでしょう。材料によって時間差でいれることになり、減圧の時間が考慮するとかえって時間がかかりすぎることもあります。
そうこう考えると、使う頻度は玄米ご飯でも毎日炊かないかぎり毎日使うわけではありません。野菜料理が多い人より、肉が多い人はかなり便利といえます。大豆や黒豆、スジ肉、ブロック肉、大き目の肉、丸ごと食べる魚、あるいはコンポートやジャムにするリンゴや洋ナシを大きく切って柔らかく食べやすくするのはとても便利。
時間だけでなく、圧力でしかできないやわらかさがあることもポイントです。