鉄のフライパンはこの3つを覚える
鉄のフライパンは「くっつく、さびる、重い」と思われがちです。重いのはともかく、くっつくとさびるは使い方次第で解決できます。重いフライパンはそれなりに役割があるので、サイズを小さくしたり、厚みを考えて選べばよいのです。鉄分は溶けて体に入り健康にも良いとされていますので、信頼できるものを買ったほうがよいと思います。
では、鉄のフライパンの3つのポイントを説明します。
買ったらまず空焚きと油ならしをする
買ったらまず洗います。最初は汚れをとるだけなのでクレンザーでも洗剤でも結構です。
次に、空焼きをして油ならし作業をします。
フライパンを空焚きします。錆びないために塗られているコーティングを焼き切ります。
(フライパンによっては油しかコーティングされてないものもあり、その場合は焼き切りは不要ですので軽く空焚きしてください)
空焚きしてから火からおろし、お湯で洗って汚れを取ります。再度フライパンを中火にかけて多めの油を入れます。しばらく弱火でなじませてください。
油とくず野菜と塩を入れて野菜が焦げるまで炒めるのもいいでしょう。ジャガイモの皮と塩をいれて炒める方法でも結構です。油が触れていない内側はキッチンペーパーなどで全体的に油を塗り伸ばしてください。冷えてから油を捨ててお湯でしっかり洗い、火にかけて水分を完全に飛ばしたら終了です。
使うときは、あたためてから油をいれる
毎回使う前に空焚きをして温めます。温まったら油を入れます。そして油が温まってから素材を入れます。たまに「お肉などがくっつきやすい」と言われますが、2つの主な理由が考えられます。
ひとつは油ならしがうまくいってない場合や汚れがつきっぱなしの場合。
もうひとつは素材をすぐに動かすからです。
素材の表面に水分がある場合は鉄にくっつこうとするのです。焼きはじめは動かさないで焼き、表面がカリッと焼けると自然に鍋肌から離れやすくなります。
麺やご飯などは水分が多くくっつきやすいので、油返しをするといいでしょう。
油返しとは、温まったフライパンに一度多めの油を入れて、フライパン全体になじませたあとオイルポットに返す方法です。側面などはキッチンペーパーなどで鍋肌に油をこすりつけるようにしておくとよくなじみます。
使った後はお湯で洗う
基本的には中性洗剤を使わず、熱いお湯で洗うだけで大丈夫。フライパンに水を入れて沸騰させるやり方でも結構です。鉄は温めると汚れが取れやすいのです。どうしても洗剤があったほうがすっきり取れるような場合は、洗ってもかまいませんが、その場合はくっつきやすくなるので、使い初めと同じ油ならしをしておいたほうがいいでしょう。
温かいうちならスポンジや布、木ベラでも汚れは取れます。洗った後は火にかけて十分乾かしてください。焦げなどがどうしても落ちにくい場合は、お湯をしばらく沸騰させて汚れを浮かせた後、温かいうちにこすって落として下さい。(表面の油分が気になる場合はこれを二度繰り返します)金タワシなどで強くこすり過ぎると、せっかくの油分が取れてしまうので、ゴシゴシと洗った後は、最後にフライパンをよく焼いて、油を塗っておくとよいでしょう。
洗い終わったら、コンロで水分を完全に飛ばしてください。冷めてから収納します。
油の酸化が気になる方は使う前に塗った油をふき取ってください。
湿気が多い場所での保管は、新聞紙でくるんだり、油を塗って保管することも効果的です。
Posted by kitchenparadise
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