はじめてのすり鉢は


すり鉢って、昔はどこの家にもあったけど、今はないご家庭のほうが多いようです。

「それって何に使うんですか?」と言われたりします。お答えすると、

「ゴマ?ゴマだけなら、すりゴマ買ってますから大丈夫です。」
「白和え?あー子供が食べないんですよぉ。」
「つみれ?つみれはできたのを買ってきます。」

確かにそう言われればそうです。
でも、すり鉢ですったゴマの風味は、すりゴマにはかなわないし美味しいし、余裕がある時にはすりたいと思ってしまいます。
白和えも、結局美味しいのは、フードプロセッサーより買ったものより、すり鉢。安全だし、フードプロセッサーのように水っぽくならないのです。
つみれは、あまったお魚をすって、お弁当用やお椀用にできるから、保存料も入らず安心で便利です。

みなさん「すりばちは大きいからジャマ」と思っているのではないでしょうか。
だから、最初に買うすり鉢は、家族が4.5人までなら、これまでの実家にあったような25cmや28cmのすり鉢はたぶん大きすぎです。大は小を兼ねるけれど、それを優先すると使わなくなる気がします。

そこで私のおすすめはこのくらい。朝の白和え。

直径19cm 6号とか6寸とかいう大きさ。

いくら白和えが嫌いだと言ったって、家族4人で豆腐1丁の白和えなら2日で食べきるでしょうし、家族4人のつみれならぎりぎりこれでできます。ゴマの風味が効いた美味しい白和えを食べさせるのも練習です。少し甘くしてあげればよいのです。我が家のお年頃のJK(女子高生)は、肌荒れやダイエットに効くよと説明すると食べてくれるようになりました。

すりこ木の長さはというと….
通常は、すり鉢の直径より12.3cm長めのサイズをとか、すり鉢の深さの2倍~3倍とか言われていますが、サイズが小さい場合はすり鉢直径の1.3倍から1.5倍くらいで選ぶと不便がありません。

この写真では、

19cmに対してすりこぎが28cm。

1.5倍の長さ。これくらいが邪魔にならずに、使い勝手がいいと思います。
すり鉢の使い方に慣れたら、大中小を買いそろえてください。

セイロで残り物ご飯を蒸しました。
大した料理は作らなくても、温め直した蒸しご飯と白和えだけで、なんだか美味しそうではないですか?