鉄のフライパンの製造方法


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鉄のフライパンは厚みがいろいろあり、製造方法もいくつあります。その製造方法で熱の入り方がちょっとづつ違います。

プレスのフライパン

プレス式とは、鉄板を型抜きして成形するもっとも簡単な製法
フライパンのほとんどこの製法ですので、中価格帯から低価格帯です。これは厚みがどれくらいであるか、どこ製であるかが問題です。
どこ製、っていうのは、信頼性のある会社か国か、ってことですが。
マトファー社のフライパンはde BUYERという会社が長年作っていて、フランスの一流店では70%以上がここのフライパンであると聞いています。鉄そのものの信頼性、厚み、形成具合、申し分ないプレスフライパンです。

鋳物のフライパン


魔法のフライパンというのが有名になりましたが、あれが鋳物です。南部鉄も鋳物。ルクルーゼのグリルパンも鋳物。つまり鉄を溶かして作るもの。
最近流行った中国製の●トリのスキレットもですね。私自身は、中国製だから買わないというのではありません。一流メーカーでも品質管理をして中国工場で作っているところもあります。ただ、安いのは安い意味があるので買わないようにしています。安すぎるものには不純物が入っているなどの問題が、これまでいくつもあります。中国製の土鍋が割れて鉛が検出されたなどがザラです。なにも安い餃子に限ったことではありません。

打ち出しのフライパン


これは、フライパンに近い形の鉄板(プレス)をハンマーで打って成形します。基本はプレスフライパンですが、手がかかっている分、少し高め。中価格帯。山田工業所のフライパン・中華鍋などがあります。

鍛造フライパン

これは最高峰といってよいでしょう。鉄の塊を専用のハンマーで打ちながら伸ばし成形。日本刀のような製法ですので、そうそうたくさんは生産できません。ドイツ製ターククラッシックフライパンがそれです。価格はやはり高めですね。