HANAKOのフライパンを長年使ってみて思うこと

使い始めてもうすぐ2年

HANAKOという鉄のフライパンを長期テストしています。いいですね。

鉄のフライパンといっても、どれも同じではありません。

製造法で違い、鉄の厚みで違い、形状や取っ手の材質、さらにはコーティングに何を使っているかでも違います。

どんな料理に向いているかが変わるし、蓄熱性で料理の出来具合やおいしさが変わるし、焦げやすいか焦げにくいかも違ってくるし、油がなじみやすいかくっつくきやすいかも変わってきます。いや、ほんと全く違いますから。

「鉄は重いから」「すぐに焦げる」「くっつきやすい」「生焼けする」などなど言われる場合のほとんどは、ちょっと残念な商品という以外は、選び方の間違いか、あるいは使い方の間違い。

プロ御用達の工場で

このHANAKOのフライパンは、山田工業所という業務用中華鍋では人気のあるフライパンメーカーの製造。熱伝導をよくするため、また油をなじみやすくなるために鉄を何千回もハンマーで打ち出して作っています。厚みがある山田工業所打出し鉄の本体に、軽いチタンハンドルをつけたものがこのフライパンです。

厚みで何が違うか?もっと分厚いタークとどう違う?

こちらのフライパンの板厚は2.3mm。なるほど。結構厚めですね。
比較的板厚があるキチパラの中華鍋1.6mmの1.4倍もの厚み。(普通の中華鍋は0.9とか1.2とかです)
2.3mmもの厚みがあると、焼く素材の中心部に火が通りやすくなりハンバーグの生焼けみたいなのが少なくなります。てことは、中火で温度が安定するので外側も焦げにくいってことなんです。プロ仕様のマトファーが2mmと2.5mmなので、家庭用としてはかなり重いほうといってもいいでしょう。

タークや南部鉄のようなもっと分厚いフライパンなら一旦温度を上げると焦げを気にせずに弱火調理ができますが、このHANAKOなら、タークに比べるとやや中火寄りのようがいいかも。焦げないようにちょっと1~2回チェックすれば問題ない程度です。

軽さはハンドルがポイント

で、これほどの厚みがあるととても重くなりますね。こで取っ手をチタンというめちゃくちゃ軽い素材にしているわけです。
たとえば同じ24cmのマトファー製よりも20%も重さが軽くなります。よく使い勝手を考えて作られてますよ。

どんな料理に向いている?

一番のお得意はお肉を焼いたりハンバーグを焼いたりですが、卵料理もふんわりいきます。パンケーキも上手にできます。油がなじんだらくっつきません。

朝食のピーマンとベーコンは中火で全く焦げずにおいしく焼けます。あわてて炒めなくても大丈夫。

パンもこんがり焼けます。

ちょっと深さがあるのでチャーハンなんてのも意外と作りやすいです。

HANAKOは万能でかなり優秀

なかなか優秀です。やはり山田工業所の鉄は打出しているからか油なじみがとてもいいです。

確かにずっしりはしますが、チタンハンドルのおかげで、かなり軽くなっています。

炒め物はもちろん、お肉や混根菜のグリルも焦げずにうまくいくと思います。炒め物で鍋をふるにはちょっと重いかもしれませんが、普段使いとしてこの重さがOKなら、とてもよいフライパンだと思います。よく油ならししてお使いください。

ただし…

タークや南部鉄のような3mmほどの板厚をお持ちの方はHANAKOを買う必要はないでしょう。どちらかといえば、「板厚の買いたいけれどそれでは重すぎて、薄手のフライパンはすぐ焦げる。でもなんでも1枚でできる万能な鉄が欲しい」という方に超最適です。

薄いフライパンで満足いかない方にはぜひおすすめ。鉄に対する信頼度が高まるフライパンです。

HANAKOにはいくつか種類がありますので間違って買わないように。キチパラでは1種類です。

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