保存瓶の3つの消毒方法

梅仕事でまず大切なのが保存瓶の消毒。果実酒、梅干しなどは特に長期保存ですので、菌が繁殖しないようにしっかり消毒しなくてはいけません。失敗すると、菌が繁殖したり、カビがでやすかったりします。

消毒にはいくつかの方法があるので説明しましょう。

保存容器の消毒

①煮沸消毒する

一般的なガラス容器は、耐熱温度差が40℃~80℃と決して高くありません。たとえば人気のセラーメイトは「耐熱温度差42℃」となっています。「耐熱温度」ではなく「耐熱温度差」ですので、いまの温度から42℃の差が起きたら割れるという意味です。急冷も同じです。

テレビではこのようなソーダガラスに「熱湯をかけて消毒しましょう」と言っていますが、間違いですのでお気を付けください。

煮沸消毒の方法は、水をたっぷり入れた大きな鍋にふきんを敷き(ビンが割れないため)瓶を入れて、水から煮沸させてください。沸騰させたら5~10分程度してから火を止めます。(3分ほどでも十分だというメーカーもあります)ふきんにのせて自然乾燥してください。

②ホワイトリカーで消毒

ホワイトリカーでも十分に消毒になります。特に大きい瓶の時は煮沸は難しいのでこのやり方がよいでしょう。
35℃以上あると、混ざり気がなく消毒として完璧です。瓶にいれておく振り、逆さにして水気をきってください。

瓶の口のまわりなどはホワイトリカーで拭くとよいです。

③消毒用アルコール

もっとも簡単な方法です。市販のキッチン用消毒アルコールをふきかけて、きれいなフキンで拭いてください。
完璧をめざすなら、アルコール入れてよく瓶をふるほうがベターで、まんべんなく消毒できます。またふきんを使わないほうがさらにベターです。ですので、消毒したあとは逆さにして日光で乾かすのば一番良いです。
アルコールはしばらくおいておけば蒸発しますので匂いは残りません。

④熱湯消毒と②や③の合わせ技

大きすぎて煮沸はできないけれど、できるだけ完璧にしておきたいという方は、まず段階的に温度を上げる熱湯消毒で、50℃くらいのお湯を入れて温めた後に90℃くらいのお湯をいれます。菌は75℃以上1分と言われていますので、ここではまだ完璧ではありませんので、その後、アルコールやホワイトリカーで消毒します。新しい瓶であればそこまでの心配はないでしょうが、合わせ技なら安心できます。
何度も使っている瓶は特に、単なる熱湯消毒だけでは十分ではありません。