バイタミックスとダネッツ、ブレンダーの違い
バイタミックスとダネッツって
アメリカのバイタミックスは、ここ数年とても人気を博しています。8万以上する高価なブレンダーでパワーが大きいので、プロの調理道具と認識していていましたが、あれよあれよと一般家庭に浸透してきました。台所道具の仕事しているから、「ね~、バイタミックス魅力的なんだけど、買ったほうがいい?普通のとどう違うの?」と友人から何度質問されたか数えきれません。
こんなに高速ブレンダーの良さが市民権を得ると、当然後発のメーカーがでてくるもの。最近はこのような後発をジェネリック家電ということもあるらしいです。(本来の意味はちょっと違うけれど)
後発ブレンダーがでると、また友人に聞かれます。
「ねーねー、バイタミックスと、ダネッツとどっちがいい?」
答えは…….
性能はどちらもよいのですが、特徴がちょっと違います。
ダネッツは後発品ならではで、バイタミックスができなかったところをいいとこ取りしていて、しかも少し安い(決して安くはないけど)ようです。
詳細を聞かれて答えられないのはしゃくなので、数年間かけて試すことにしました。笑)その結果を報告することにします。
そもそも高速ブレンダーはどういい?
これまでも、クイジナート、レコルト、ラッセルホブス、パナソニックなど、5000円~25000円くらいまでの商品をいろいろと使ってきました。使い始め半年くらいは良いのですが、固いものを入れると止まることが問題。固いものを全く止まらないというブレンダーはその価格ではひとつもありません。しかも修理には5000円以上かかることがほとんど。週に1回しか使わない人なら10000円台のブレンダー程度で十分で良いのですが、私のように週に3~4回使う人は、普通のブレンダーなら早いうちに必ず壊れます。とくに固いものをいれると。家電はしかたないのです。そうすると、使う側は気をつけて使うようになります。ジュースやスムージーを作る際の凍らせたにんじんやイチゴは小さく切っていれるとか、途中でボトルを外して振るとか。負荷をかけないように使うクセがつきます。
一方、バイタミックスや後発のダネッツのようなブレンダーは、一般のブレンダーに対して「高速ブレンダー」という部類。一般のブレンダーを比較すると3倍から5倍のパワーがあり、氷や種・冷凍くだものなども粉砕できます。食物の細胞を分子レベルまで細かくできるので、舌触りがなめらかなジュースやスープを楽しめ、普段捨てている皮や種なども丸ごと調理できるというわけです。
この「丸ごと食べる」というのが、近年注目の抗酸化物質の摂取することになり、ホールフードの考えに一致していることから人気がでてるというのもあります。また短時間でできるので栄養素が残りやすいとも言われます。
もともとプロ仕様でもあり、耐久性も抜群で、だいだい7分間ほどは回し続けても大丈夫。(定格10分)摩擦熱によって温かいスープも作れるおまけつきもあります。
つまり高速ブレンダーのメリットは、パワーが強く、高速回転で、仕上がりが速い。気を遣わずに固いものをまかせられる安心感。何を撹拌しても最高の舌触り、漉したような仕上がりが楽しめる、栄養素が高いブレンダーってことです。
ではダネッツを使ってみましょう
パンやナッツのような固形物は簡単にすぐに粉砕します。粉雪のようにきれいに粉砕します。
大豆から豆乳を作ったり、温かいコーンスープを作ったり、ムースやケーキの生地も作れます。
ダネッツは指先で軽く押すだけのタッチパネルになっていて、残り時間がわかりやすくデジタル表示。何分くらい撹拌すればできあがりか表示され、自動で仕上げてくれます。パルスを利用すれば自身で仕上がりを見ながらの撹拌もできます。これがバイタミックスの違い。
バイタミックスは手動です。
ダネッツの音は比較的低音で、思ったより耳触りでないとはいえ、気になる時間帯もあるでしょう。その場合はサイレントモードのボタンがあります。時間は1.5倍ほどかかりますが、早朝などは便利です。ほかのブレンダーよりはるかに短時間でできます。
野菜・果物ジュースやスムージーの朝食だったり、冷たいスープで栄養を摂ったりする方も多いでしょう。そんな毎日のように使う方には特に、どちらもオススメのブレンダーです。従来のブレンダーと全く違う、ハイパワーでなめらかな仕上がりをお楽しみいただけます。
では、ダネッツでバナナジュースです。1分と書いてありますが、20秒で十分。デジタルダッチパネルで「スタンダードモード」おすと勝手に仕上げてくれます。でも私はせっかちなので途中止めますけど。
自動モードしなくても手動でもできます。
いちごジュースも20秒。冷凍なら30秒ほど。まぜ過ぎないので色もキレイです。
とうもろこしのスープは撹拌しながら温めて調理します。温度計もついてます。
かるく茹でたとうもろこしカップ1.5、牛乳400cc、バター少々、洋風スープのもと。
季節なので生のとうもろこしを使いましたが、冬なら缶詰でしょうか。
4分で75℃まで上がり、ストップ。スープは7分と書いてありますが、この程度の量なら4分で十分。
入れるだけで温かいスープができます。漉したように超なめらか。
ただし、本音を言うと、ブレンダーの音が4分も続くのがイヤなので、私は鍋で温めてから20秒くらい撹拌します。もちろん簡単なのでブレンダーだけで作るもよしです。
この調理で豆乳も作れます。それにしても滑らかさは驚きます。プロフェッショナルな仕上がりです。
バイタミックスとダネッツ比較
バイタミックスと比較したポタージュスープです。
何度も何度も舌触りを比べましたが、ダネッツとバイタミックスの仕上がりは、正直ほとんど変わりません。
違うのは写真でもわかるように手動かタッチパネルかということ。
ダネッツはダイヤルを回さなくても軽く触れるだけで操作ができます。
次に、バイタミックスは下部が細いのでたくさんの量をいれると上のほうの素材がまわりにくいのです。ですから専用のタンパーとよばれる棒を差し込んでまわすようになっています。
ダネッツのほうがボトル下部の形状を工夫しているおかげで、タンバーなしでも攪拌は効率的です。
もう一点考えたいのは、ダネッツはタッチパネルなので、将来、電気系統の不具合は考えられるかもしれません。これはもし気がついたらはやめにメーカーに出してください。(←バイタミックスの方がダネッツの商品についてこのことを指摘していましたが、実際は過去1度だけお客様の購入後に不具合で交換したことがあります。ですから1/100です)
また、バイタミックスもダネッツもよく使っていれば必ずいずれは刃を変えないといけませんし、モーターも壊れたりします。負荷がかかる商品は永遠というわけにはいきません。刃は本体と一体なので本体ボトルごと交換で、
だいだい10000円程度でどちらも提供しているようです。(定価はそれぞれバイタ18000円ダネッツ13000円とは書いてはありますが、実際はボトルの実際の料金が少し安いようです)
ボトル交換に頻度はどちらも変わりません。
これはどちらも使ってみてのキッチンパラダイスとしての感想であり、どちらがいい悪いではありません。
ダネッツもバイタミックスもとてもいい高速ブレンダーですので、あとはデザインのお好みでお選びください。
とにかく高速ブレンダーはストレスなしで便利
暑くなると、野菜ジュースやスムージー、スープで簡単に朝食で栄養を摂りたいとお考えの方も多いでしょう。
高速ブレンダーは、毎日のように使う方にはこんなに使いやすく頼もしい道具はありませんが、たまにしか使わない方には少しお高めかもしれません。ただ、このなめらかさが実感すれば、みなさんきっと欲しくなること間違いなしです。
ダネッツがやってきて、ジュースだけでなく料理の幅も増えました。もうなくてはならない道具です。
安心して任せられる、料理好きのための「大人の調理家電」と言えます。
ダネッツ取扱の注意点について
多くのお客様に使っていただくと、たまに不具合がでてきます。すべてキチパラを通してメーカーに出して修理や交換をしていただいています。メーカー直なのですぐに対応してくれるのが安心です。
ちょっとした注意点は、お買い求めの際にキチパラオリジナルの解説を書いて、同封しています。