梅干の土用干しの方法や効果など


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梅干しを干す「土用干し」とは?

「土用干し」というのは「土用」の時期に干す意味で、梅を干すのはもちろん、着物や衣類を陰干しするときにもいいます。カラッとしていて干すのにとてもいい季節ということでしょう。

梅の「土用干し」は目安でして「梅雨が明けてかんかん照りが続き始めたら干しましょう」っていうだけですので、必ず土用に干さなくてはいけないわけではありません。

梅の干し方は?

梅を干す方法は、実は地方で、家で、流派で(?)それぞれ違います。

・3日3晩ずっと干す

・1泊2日だけ干す

・昼だけ干して夜は室内。これで3日干す

などなど。

ほかに

・いまは干さずに9月ごろ干す

・ガラス瓶のまま干す(排気ガスなどが気になる場合)

などなど正解はありません。

竹ざるとビニール手袋

必要な道具は平らな竹ざるです。あと、タワシ、あればビニール手袋

プラスチックで干す人もいますが、プラスチックはとても熱くなりすぎるので梅がやけどしてしまいますのでお勧めしません。竹ザルはあらじめタワシできれいに洗って乾かしておきましょう。
気になる方は、アルコールを吹き付けたり、焼酎(度数高いもの)を吹きつけておいてもいいでしょう。

大きい竹ザルの置き場がないという方は、普段使いの竹ざるをいくつかそろえるといいと思います。2~3キロの少量なら3枚くらいあればいっぺんに干せます。またいっぺんに干さなくても数回に分けて干してもかまいません。

梅は菜箸やトングで取り出す人も多いですが、私はビニール手袋です。となりの梅をなるべくくっつかないように並べてください。赤紫蘇は絞って一緒に干す方が多いようです。干さなくてもかまいませんが、私は太陽にあてると栄養素が増すと思っているので、干すことにしてます。一部はゆかりにします。

ひっくり返するとザルにくっついてる?

梅は、途中触ってみて乾いていたらひっくり返します。ひっくりかえすタイミングもいろいろですが、最も日差しの強い時に表裏を乾かす方がよいと言われます。11時から14時くらいまでの間です。ただね、乾いてザルにくっつく場合があるでしょ。だから乾いたあとでなく、ちょっと濡れてるくらいでひっくり返す方がいいです。

(くっつくときは無理にかえさず、朝にひっくり返すとうまくいく感じがします)

梅干しの作り方をいろんな方に聞いてみると、それぞれのやり方があってとても興味深いですね。

空気があまりよくない日もあるので、大気汚染情報をみながらやりましょう。

 

最後に、なぜ梅を干すのか?

梅は干すことのよって殺菌作用が働き保存性が上がり、抗酸化物質が増え、実が柔らかくなると言われています。

干さなかった年の梅は塩味が強いように感じるので、干したほうがまろやかになるのかもしれませんね。

日光にあてることでビタミンDも増えますが、この栄養素は骨の形成にかかわりますので、年齢があがるほどに特によいのだと思います。