桧山タミ先生の復刻鍋再販について
桧山タミ先生ご愛用復刻鍋の再販について
ご要望が大変多い為、再制作していただきました。価格は据え置きの42900円(税込・送料込)で、9月23日までの抽選申し込みを受け付けております。ご予約ご希望の方はこちらのフォームでおしらせください。→●
【桧山タミ先生ご愛用復刻鍋】
工房アイザワ銅製段付き鍋18cm(銅製共蓋)
価格:42,900円(税込) 限定20台
桧山タミ先生がいくつも使っていらっしゃった工房アイザワの銅鍋。
蓋も銅製にして販売されていたのは16年ほど前だと思われます。現在は、銅の高騰により価格が上がり木蓋に変更になりました。
2023年2月「どうしても、先生がご愛用の鍋と同じものを作っていただきたい。」とお願いし、桧山タミ台所展(2023)の記念として再制作しましたが、瞬く間に完売。2度再販しましたが、買えなかった方も多いと思います。
20台をキッチンパラダイスオンラインで販売します。
★2024/9/6~9/23 抽選予約フォームはこちら→●
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「工房アイザワ」銅製段付き鍋18cm(共ぶた付)商品説明
素材:純銅製(内面:錫鉱金)
サイズ:約19×約24×高さ約12cm(取っ手を含む)、深さ/9cm、段下までの深さ/約7.3cm、内径/約16.5cm、段内径/約17.8cm、板厚/約1.2mm
※ひとつひとつ手打ちで制作しているため、鍋本体の淵の段の高さは個体差があります。
容量:約1.5L
重量:約890g
日本製、IH不可、食洗器不可
※手づくりのため、商品と表記寸法の間に多少の誤差が生じることがございます。あらかじめご了承ください。
70年かけて料理の楽しさと喜びを伝え続けてきた、料理家・桧山タミ先生の相棒の鍋。
一生ものより遥かに永く、親から子へ、祖母から孫へ引き継ぐことができる逸品です。
蓄熱性が高いことから、均一にじっくりと火がとおり、煮くずれせずに味のしみたおいしい料理ができます。熱伝導をより高めるために施された美しい手打ちの槌目、本体にぴたりと収まり熱を逃がさないふたのつくりなど、随所に職人技が光る銅鍋です。
銅の価格高騰や職人不足などにより、たくさん作るのがとても難しくなってしまい、今回も半年かけて作っていただきました。
◆料理の楽しさと喜びを伝え続けてきた、98歳の料理家・桧山タミ先生
桧山タミ先生は今年98歳。約60年続けた「桧山タミ料理塾」では、多くの生徒や料理研究家から慕われてきました。
そんな先生が長年にわたり、愛用していたのが今回の銅鍋です。
雑誌『天然生活』の連載でもとても素敵な言葉を残してくださったので紹介します。
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「鍋のなかでは銅鍋を一番使います。銅鍋でつくったものはやっぱり味が違いますよ。安くはないけれど、もう何十年も使っているからもとは十分とっています。
時々、お教室にこられた生徒さんに、普通のお鍋と銅のお鍋とでつくったものを、食べ比べてもらうのです。そしたらたいてい「こんなに違うんですか」って驚かれます。
銅は火のあたりが柔らかいの。強火で煮ても全体に同じようにゆるやかに熱が伝わるのがいいんです。火をとめてもずっと温かいから味がしみやすいのね」
(『天然生活2022年12月号』桧山タミ「今日も空をみあげて」より抜粋。)
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◆「おいしい」が生まれる秘密
銅製の鍋は、熱伝導が高く、均一に火がとおり、料理をひと味もふた味もおいしくするといわれています。
今回お届けする銅鍋は、ふたも同じ素材の共蓋(ともぶた)付き。
ふたをすることで、上下左右の四方向から蓄熱するので、熱が全体に素早く伝わり、煮くずれせずに味がよくしみます。その蓄熱性の高さは、火からおろしても30分は素手で鍋を触ることができないほど。
煮物は温度が下がるときに味がしみるので、7割ほど煮たら、火からおろしておけば、芯までしっかり味がしみておいしく仕上がります。
◆熟練した職人による、美しい手打ちの槌目(つちめ)
金物づくりの町・新潟県燕市にある「工房アイザワ」。
大正11年から続く老舗道具店で培われた職人技は、この銅鍋の随所に光っています。
銅鍋はパーツも含めて、すべて職人の手づくりによるもの。
金槌で銅をていねいに叩き、表面に槌目(つちめ)と呼ばれる凹凸をつけていくことで、熱伝導がより高まり、鍋の強度が上がります。
熱を逃さないよう、鍋にぴたりと収まるふたのつくりも、熟練した職人ならではのなせる技です。
◆煮物に、下ごしらえに。一人用、二人用にちょうどいい、18cmサイズ
煮物をつくったり、下ごしらえをしたり、木のせいろを乗せて、ごはんや野菜を蒸したりと、なにかと使い勝手がよいのがこのサイズ。いろいろな調理に活躍する銅鍋です。
先生は、この銅鍋で厚揚げの煮物(三味煮)をよく作られていました。小さいから邪魔にならないと、15年前にもまたひとつ買い足したほど、お気に入りの銅鍋です。
◆一生ものより遥かに永く、長くに渡って受け継いでいく鍋
銅鍋は、使っていくうちに、深みのある飴色に変化していきます。
そんな経年変化を楽しむことができるのも銅鍋ならでは。
先生や生徒さんが梅干しの赤紫蘇で銅を磨きながら、長く大切に使ってきて、その愛用鍋のいくつかは、私たちお弟子が引き継いだものもあります。
そのお弟子たちも、きっとまた下の世代に受け継いでいくから、銅鍋は一生ものより遥かに永く、長年に渡り受け継がれていくものなのです。
先生は、「どんな高い宝石や洋服を買うよりも、まずは銅鍋がいい」といいます。
「私だけじゃなくて、みんながおいしくって幸せになれるからね」と。
先生の想いを受け継ぐ銅鍋、ぜひこの機会に手にとって感じてみてくださいね。
【銅鍋の使い方やお手入れの方法】
●お使いいただく前に
ご購入後は、中性洗剤で洗って汚れをとり、水をたっぷりいれて中火以下で沸騰させてから使いはじめてください。錫の融点は230℃です。軽く素材を炒めてから煮るような料理は、弱火で鍋の温度を上げてから油を注ぎます。(低温のまま油を入れると、素材が底にくっつきます)温度を一気に上げすぎると、錫が溶ける可能性もありますのでご注意ください。
●洗い方
・お湯で洗ってから完全に水分を取るように拭きあげてください。中性洗剤を使ってもかまいませんが、完全にお湯で洗い流してください。ガスで空焚きして水分を飛ばすときは余熱で乾きますので、早めに火を止めてください。
・外側の銅をきれいに保つには、塩と酢を混ぜたものを布やスポンジに含ませて拭くとピカピカになります。鍋をお湯などで温めてから拭いたほうがよく落ちます。特に梅干しのしそで拭くのは効果的です。汚れはその日のうちに取ることをおすすめします。
・内側の錫はお湯で洗い、とくに汚れが気になるときは、スポンジに歯磨き粉などをつけて軽くこするのも効果的です。
●気をつけること
・調理後は早めにほかの容器に移し替えてください。数時間、鍋の中に料理を入れたままにすると、緑青や変色の原因になりますので、鍋のなかでの保管は避けてください。
・銅の内側は錫引きを施しているため、空焚きは避けてください。
・強火で使う必要はありません。弱火でコトコトが基本です。
・調理中や調理後、ふたや取っ手の部分が熱くなることがあります。必ずふきんなどでつかむようご注意ください。
●長期間使わないときは
時々、布で拭きあげるか、新聞紙にくるんで保管すると湿気がつきません。
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最期に:銅鍋は今後も作られる?
銅が精密機器で使われたりして、レアで高価な金属となって以来、銅を台所道具として使われることは一般的ではなくなってきました。
私がお店を始めた2001年にすでに銅価格が上昇し始めており、いつかは日用品としてではなく伝統工芸品として特別なものになってしまうのではないか、あるいは作られなくなるのではないかという予感がしています。
2024年秋、アイザワの銅の玉子焼きは1.6倍から2.2倍に。鍋もすべて値上されました。
少しコツがいる道具ではありますが、愛着を持って慣れていただければ、これほど自由度が高くおいしくなる道具はありません。
みなさんのご家庭で受け継ぎながら使っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
★2024/9/6~9/23 抽選予約フォームはこちら→●