鉄輪温泉で「柳屋」で湯治

休暇はプチ湯治で

キッチンパラダイス始まって以来、リフレッシュ休暇なるもの年に一度取ることにしました。私だけでなくスタッフ全員で、お店を休業にして取ることにしたのです。

これまでお盆やGWなどでお休みを取ることはありましたが、一般的な休日に休むとどうしたって家族サービスになってしまう。私自身だけ一人で休んでも、お店のことが気になり完全なお休みができない。それならということで、23年目にしてはじめて、お店を休んでみんなで休むことにしたのです。東京に行くスタッフもいれば、家でゆっくりしたり、夏休みの娘と遊んだりするスタッフも。で、私はかねてからやってみたいと思っていた湯治をすることにしました。

本来の湯治の意味は湯治(とうじ)とは(Wikipediaによると)、「温泉地に長期間(少なくとも一週間以上)滞留して特定の疾病温泉療養を行う行為である。日帰りや数泊で疲労回復の目的や物見遊山的に行う温泉旅行とは、本来区別すべきである。」とありますので、1週間にみたない私はプチ湯治とでもいうのかもしれません。

昨年から今年かけて取り組んだイベントが終了し大成功したのは良いのですが、その間の無理がたたって体調がなんか思わしくない。目が痛くなり、肩が凝り、皮膚炎になり、胃が痛むというオンパレード。これを緩和するには温泉しかないとと湯治に出かけたのでした。

鉄輪温泉「柳屋」

泊ったのは鉄輪温泉の柳屋さん、おしゃれな雑誌でもよく紹介される比較的新しい湯治宿です。新しいといってももともとある古いお宿を今のオーナーさんが受け継いだもの旅館。
この暖簾が目印です。

鉄輪温泉 湯治柳屋 https://beppu-yanagiya.jp/
住所■大分県別府市 鉄輪井田2組 鉄輪銀座通り
電話■0977-66-4415

鉄輪温泉はなんといってもお湯がいい。少し塩味があり、とろっとしたお湯。保湿成分があり、肌にやさしく、変えるころには皮膚炎のかゆみも収まりました。効能をみてみると、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、きりきず、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進などなど。いまの私のちょうどよいではないですか。

なんといっても地獄蒸し

ここを選んだ大きな理由は、「地獄蒸し」。はじめての方には「???」かもしれませんが、「地獄蒸し」は江戸時代から続く鉄輪の名物。中庭にある石造りの地獄釜のバルブをひねれば、100℃のスチームがでて誰でも簡単に使うことができます。料理道具もお皿も調味料も全部そろっています。(私はマイ塩を持参)近くの商店やスーパーなどで買ってきた野菜を朝も昼も晩も食べれます。もちろんお肉でもいいんですが、私はこの機会にプチデトックスをしようと、野菜と卵だけにしました。

ちなみに敷地内には、大分産食材と温泉の恵みを活かした地獄イタリアン「オット・エ・セッテ オオイタ」がありますので、予約してそこで食べてもOK。お休みもあるので気を付けて。

談話室でタイムスリップ

明治期の名残のある談話室には本棚もあり、自由に読むことができます。黒光りした床、古くて新しいアンティーク。中庭を眺めながら静かに時が流れる空間は本を読むのに最高ですね。子どもの頃に遊びにいったおばあちゃんのうちみたいです。

朝も夜も散歩すべし

柳屋を紹介してくれた友人から「みはらし坂いった?」というラインが入り、さっそく行ってきました。

御宿からあるいて5分。坂を上ったところからの風景です。湯量の多い鉄輪温泉のほのぼのとした風景が広がっています。

夜の散歩もいい雰囲気。

保温性が高いからか、一度入るといつまでも体が温かいんです。そんな時には外を歩くといい。道端からも湯気が上がってきています。町全体が温泉で温められているような気がします。ここの住む人、病気しないんじゃないかな。

そんなわけで、人生初の湯治をして、心身ともにリフレッシュしました。
また今日から元気にがんばろうと思います。