鋳物琺瑯鍋でほったらかし料理。
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鋳物琺瑯鍋というと、一般的に「厚手の鋳物琺瑯鍋」のことをいいます。有名なのはル・クルーゼとかストウブとか、ほかにシャスール、最近はバーミキュラもありますね。
重いし価格も高いしで、「これなんかどうなのかなぁ」と思ってる方いたら、ちょっとこの先を読んでほしい。
鋳物琺瑯鍋はぜひ一台はもっておいていただきたい鍋。
必ず美味しくなるし
何にでも使えるし
ほったらかしの手抜き調理で、ご馳走になる。
いろいろ使い勝手はあるのですが、何よりよいのが最後の「ほったらかしでご馳走料理」ができるから。その理由というのは「蒸し煮」です。蒸し煮は、少量の水分、または水分いらずで、煮たり茹でたり、または蒸したりすることです。
厚くて重たい鍋は、素材からでる水分で、旨味をたっぷりと引き出せるのが特徴です。
例えば、カボチャなら、こんな量でも100ccの水で十分。
水分が少ないので水っぽくなりません。ほったらかしておけば、水がなくなるころに美味しく蒸し茹でができます。
リンゴは水は要りません。かぼちゃと違って素材に水分があるから。
リンゴ2個ほどあれば、ほったらかしで弱火で20~30分で蒸しリンゴができあがりです。
この要領で、野菜の重ね煮も得意です。
●白菜のざく切りを敷き詰め、卵と生姜、塩胡椒にしょうがなどをいれた鶏ひき肉を上からのせて、お酒をふったら弱火で10分。
白ワインにしてオリーブオイルかけたらイタリアンぽく、お酒にごま油かけると中華っぽく。
●さきほどのカボチャの上に、生ハムと玉ねぎをのせて、塩をふって白ワインとオリーブオイルをかけて7分弱火にかけると、カボチャとハムのオイル蒸し。ベーコンでもいいです。
●豚肉の塊をまず表裏焼きつけて、その上ににんじんやセロリ、玉ねぎ、トマトなどなど水分が出る野菜をのせて白ワインをいれて弱火30分。とにかく材料入れたらほったらかしです。
バターいれたら洋風に、ナンプラーなどでアジアンにしてもOKです。
簡単で、旨味が凝縮されて間違いなく美味しくできます。
*上記のレシピはワタナベマキさんの「重ねて火にかけるだけで絶品おかず(家の光協会 出版)を参考にアレンジしたもの
●果物の蒸し煮をすると、ジャムのように砂糖をいれずともおいしくでき、トーストにのせたりヨーグルトに混ぜて食べたりもできます。
鋳物琺瑯鍋、まだお持ちでない方、または持っているけど使っていない方、ぜひほったらかし料理をいろいろ試してみてくださいね。