夏は鍋保存に気を付けて!

鍋に料理を入れっぱなしでいい?

暑くなってくると、鍋で料理を保存するのが悪くならないか気になりますね。

とくに、蓄熱がすぐれた鍋(鋳物鍋など)は保温性が高いから大丈夫と思っている方、いますか?

カレーや煮物などは一旦調理したものを火を止めたまましばらく放置するほうが美味しくなります。銅鍋、土鍋、鋳物琺瑯鍋などがそんな鍋です。

ですが、夏はそのまんま放置したらちょっと大変なんです。

私は、すぐに食べない時、(例えば朝作って夜食べる時など)煮物を作って30分ぐらいは火を止めて味をなじませたら、料理をバッドに移します。荒熱を取ってから、夕方帰宅するまで冷蔵庫に入れ替えています。
夏は、足が早いので当然といえば当然なのですが、琺瑯鍋は温度が落ちにくいのが特徴であるため、移しかえるのがもったいないと思ってか、意外と、そのままガス台の上で鍋に入れっぱなしで保存する方が多いので気を付けなくてはいけません。

なぜ夏はだめなの?

なぜ夏は特にダメなのか。

そのひとつにウェルシュ菌があります。下痢や腹痛を伴う菌のひとつです。

この菌は食品の温度が50℃-55℃以下になると発芽して急速に増殖を始めます。
この温度帯をゆっくり通過していくので、夏は気をつける必要があります。

特に大量に作る場合はリスク高いらしいです。例えば給食センターや老人ホーム。

1時間以上100℃で加熱しても、鍋が大きい場合は熱に強い芽胞をもつこの菌が鍋の中央あたりで残っています。カレーなどはとろみがつき、温度があまり沸点まで上がらないので温度が下がりにくいでしょ。なおさらでしょうね。。

 

前日調理をする時は

できるだけ急冷して冷蔵庫へ。
加熱調理したものはなるべく早く食べること。 (夏は60℃くらいになったら早めに容器に移す)
琺瑯鍋に入れっぱなしだとなかなか温度が下がりません。容器に移してから冷めるのを待ちましょう。

たくさんの食品を加熱調理したときは

この菌の発育しやすい45℃前後の温度を長く保たないように注意しましょう。

再加熱するときは

量が多い時は、食べる前に小さな鍋に小分けにして十分に再加熱。

 

みなさん、おいしく作って、安全に気を付けて保存しましょう。