うさぎとかめは競争しなくていい

うさぎとかめの話

子供の頃、よく祖母が歌っていた歌があります。

「うさぎとかめ」です。

1番 もしもし かめよ かめさんよ せかいのうちに おまえほど あゆみの のろい ものはない どうして そんなに のろいのか

2番 なんと おっしゃる うさぎさん そんなら おまえと かけくらべ むこうの こやまの ふもとまで どっちが さきに かけつくか

そもそもはイソップ童話にもなっているこのお話。

うさぎがのろい亀をけしかけて山までかけっこをするけれど、調子にのって休憩したうさぎが寝込んでしまったすきに、亀が追い抜くというストーリーです。単純な教訓ストーリー。

この歌に疑問がわきませんか

私はこの歌に前々から疑問があったんです。

まずひとつに。

うさぎはなぜ、のろいかめにのろいというのか。かめはのろいに決まっているやん。のろくていいやん。

ふたつめに

かめはなぜさそいにのったのか。なぜ「私は海の動物だから山に競争なんていくつもりはない」といわないの?

この2点です。

今回は偶然うさぎが休憩してくれたけど、普通は負けますよ。だってかめは山なんて上ったことないんだもの。

また、うさぎはかめに対して、わざわざ浜にまで降りてきて「お前は遅い」とけしかけるでしょ。よほど友達が少ない寂しいうさぎなんではないでしょうか。

うさぎはテリトリー外のかめを馬鹿にして優越を感じようとしたのではないですかね。きっと劣等感があるんですよ。

「なんでそんなにのろいのか?」 この「なんで」はよく親にありがちです。
「なんでやらないの?」「なんで勉強しないの?」「なんでいうこと聞かないの?」これは疑問形の攻撃です。

うさぎは間違いなく劣等感でかめを攻撃しています。これを繰り返すとかめだってストレスが溜まりますよね。

かめさんよ、自信をもて

このかめはかめで、あまりに自分に自信がないようですね。

ほんとはかめはすごい動物なんですよ。

亀は万年です。長生きするし、海を泳げて、陸もあるける。甲羅は固くてあらゆる攻撃の防御になる。

海も陸もって動物は数種類だけですよ。もっと自分に自信をもっていいはず。

「うさぎさんよ、ぼくは競争には興味がないんだ。しかも山は苦手でね。うさぎさんのほうが山は得意だろ。ひとりで走ってくればいいよ」

そう返したら、よりよい物語になるのではないでしょうか。書き換えて~。笑)

そんな、子供の頃からの疑問でした。