銅の玉子焼器の磨き方

銅の玉子焼器が汚くなった方は、自分できれいに磨いてみませんか。

ただ変色しただけなら根気よく塩と酢をまぜたものをスポンジにつけてこすればよいのですが、長く使うと外側に落ちにくい変色や汚れも付着してきます。
とくに、底の火が直接あたる部分は黒っぽく変色したりします。気にならなければこのまま使い続けてもいいですし、実はこの状態のほうが緑青はでにくいのですが、やはり銅ですから光沢を保ちたいですよね。その場合は思い切って磨いてみましょう。

銅を磨くために用意するもの

銅磨ツインクル(銅磨きならなんでも良い。塩と酢に小麦粉を混ぜる方法でもOK)
スコッチブライト不織布研磨材 極細目 7448 (#800)

*汚れがひどい場合(上記にプラスして):スリーエース極細サビおとし あるいは ブリロ
(さびおとしやブリロは、特殊鋼を繊維状に加工したスチールウール)

不織布研磨剤って?

不織布研磨材は細いナイロン糸の繊維に研粒を付着させたもの。種類はいろいろありますが、数字が大きいものは同じ研磨剤でも傷がつきにくく仕上げ磨きとhして使われています。クッション性があるので磨きやすいでしょう。磨きパットは、#320、#600、#800ほかいろんな数字のものがありますが、この数字は粗さです。数字が小さいと粗いので汚れが取れやすい反面、傷がつきやすくなります。

磨いてみよう

ここでは#800の極細目パッドと銅磨きクリームで銅の玉子焼器を5分ほど磨きます。パッド(不織布研磨剤)に銅磨きをつけて磨いてください。浅い汚れは取れやすいです。

これまで銅の再生を職人さんにお願いしていましたが、プロに頼むと、専用のグラインダーに#300くらいを取り付けて高速で磨くらしいです。同じ方向に高速で回転するグラインダーは、磨くと同時に汚れがすぐに落ち、傷もほぼ分かりません。ただし同じ粗さで素人が手で磨くとなると、#300では傷がわずかにわかってしまうのです。そこでキッチンパラダイスでいろいろ試してみて、傷がわかりにくい粗さをみつけました。広い面を磨くときは同じ方向にむけて力加減を一定に磨くとうまくいきます。

磨いたら、最後はガスであぶってください。遠火で温めると、まだらな変色にならず、綺麗に乾きます。

キッチンパラダイス店頭に、不織布がありますので300円でお分けします。アマゾンでも買えます。

長くこびりついた汚れも、スチールウール(極細のさびおとし)でこすると結構簡単に落ちるのですが、よほど取れない時に限り最小限度のほうが。磨き傷がわかります。クレンザーを使うときはクリームクレンザーのほうが無難です。