銅の玉子焼が美味しい理由

「道具でほんとに味がかわるの?」とお思いの方も多いでしょう。
銅製の玉子焼器はそのわかりやすい一例です。銅で作った出し巻は、ふっくらしてジューシーで、アツアツでも冷めてもとても美味しいのです。

味は写真ではわかりませんが、そのふくらみの違いでふんわりとした触感がイメージしていただけると思います。
同じ材料、同じ量での実験で、一番上は、フッソ加工、真ん中は鉄、一番下が銅製の玉子焼器で焼いた写真です。

銅製玉子焼きはなぜそんな美味しくできるのでしょうか。
キッチンパラダイスが考えた理由はこうです。

  1. 2~3分という短い時間で仕上がるので、出汁の風味が損なわれない
  2. 素材の中心に火を通すという銅の性質のおかげで、半熟状態で巻くためふくらみが大きい
  3. 蓄熱性が高く温度が一定になるので、部分的な焦げがない

とくに半熟で巻けるのは美味しくなる理由のひとつです。巻き終わるころには十分に卵に火が通ります。

ごはん、お味噌汁、出汁巻、お漬物。これだけで十分に満足できる豊かな食事になるでしょう。
お正月の伊達巻も見事にふんわりと仕上がります。