まな板がめちゃくちゃ汚くなったら
汚いまな板は捨てるしかない?
お客さまからご相談を受けたこのまな板。だいぶ汚れてしまいましたね。
この方は日本家屋で、あまり風通しがよくない北側に台所があり、乾かす前に拭いてないということで、結構短期間でカビてしまわれたようです。
少しだけ黒ずんだ場合は、ご自分できれいにする方法などを軽くご紹介していますが、ここまでくると一旦プロの方に頼んだほうがいいと思います。
購入価格は9000円ほどのよいまな板でしたので、まだ木が分厚いなら捨てるのはもったいないです。
キチパラに預けていただき削りにだしました。2000円です。
戻ってきたまな板がこちらです。
だいぶ板厚が薄くなりましたが、十分まだ何年も使えそうです。
捨てなくていいんです。削ってください。
そのために少し分厚いまな板(2.5cm~3cmほど)を買っておくとのちのち何度でも削れます。
カンナがある方はおうちで削ってもいいと思います。
何ミリくらい削るのか?
どのくらいの汚れで、何ミリくらい薄くなるのかを紹介します。
●このくらいの汚れなら2mmくらいしか削りません。
●こちらは4mmくらい削っています。意外と黒ずみ程度なら4~5mmも削ればかなり新品にようになります。
自分で簡単に削りたい場合は?
自分で削るなら、小口(側面)は簡単です。小口は意外と黒くなりやすい箇所です。
サンドペーパーの#240(#150でもよし)で単に削るだけ。1分でこの程度になります。
表面をつるつるにしておきたいなら#800以上の細かい目のペーパーで表面を滑らかにしてください。
まな板の表面の黒ずみはどうする?
まな板の表面は、削り方を間違うとデコボコになります。端っこのほうならあまり使わないので、ちゃちゃっとやってしまいますが。
中央のほうは、少し技が必要です。
削ると、包丁で切った時にへこんだところが切れなくなるからです。
一番いいのは、カンナで水平になるように削ります。電動とか誰か持っていればいいけど、それはなかなか一般家庭では難しいのでカンナですね。そのあとサンドペーパーを、平面で面が広くなるものに巻いて、全体的にやすりをかけていきます。最後は目が細かいものでツルツルにしてください。
それも難しい方は、専門家に出してください。
キチパラまな板削りは、5月と11月
キッチンパラダイスでは年に2回、木のまな板削りを受け付けています。
店頭でもオンラインでもOKです。
店頭でもオンライン受付でも11/1からお受けできます。お戻しは12/15以降を予定しています。
後日詳しくご紹介しますね。
キチパラのまな板削りにあたって(次回は11/1~11/30受付)
★1回につき2mm~5mm削り落としますのでまな板が薄くなります。板厚15mm以下(できれば20mm)のまな板は受け付けられませんのでご了承ください。(例:新品時30mm → 削り直し1回目25mm → 削り直し2回目20mm)
★60×30より大きいまな板は別途見積です。取っ手が付いているものも、穴があいているものなど、数百円別にかかります。
★お預りしたまな板は、木曽の「山一」さんにお送りします。7日~10日乾燥室で十分に乾燥させます。その後、丁寧に両面をかんな仕上げをして、さらに板面の周囲4面を削ります。検品後、山一さんからまとめてお戻しいただきます。
★プロの手によって十分に気を付けて削っていただきますが、まな板の深部のカビまですべて取れないこともありますし、思った以上に薄くなるというケースもあります。ご理解いただいた上でお出しください。
★お支払いはクレジット、代引き、先払いの対応となります
★ラパーゼのまな板はゴム天然集成材で作られており、ジョイント部分に汚れがしみ込みやすく、削るとジョイントがめくれたり、極端に板厚が薄く成ったりすることがあります。職人さんにとっては削るのが難しいまな板のようです。仕上がりにご理解いただいた上でお出しください。