低温調理器を買う前に
スティック型の低温調理器は、素材が最もおいしくなる温度帯で長く湯煎する調理道具。
どういう人に向いている?
火を使わないので、リモートワーク中や家事中でも気にすることなく調理ができるというもの。サラダチキンやチャーシュー、ローストビーフなどが圧倒的においしくできるので、料理好きの方、ダイエット中の方、美容や健康を気になさっている方には向いています。また忙しくてもほったらかしで美味しくできるという利点から、帰宅してすぐに食べたい、しかもおいしく食べたいという欲張りさんにも向いていますね。
ただ、なんでもかんでもできるわけではないので、それは調理道具としての順位は低いかもしれません。
優先順位からうすると鋳物琺瑯鍋は先でしょうし、セイロもフライパンも土鍋も先かもしれないですね。その次は低温調理器かなという気がします。まぁ、でもサラダチキンの人のはほんとにおすすめ。ジューシーだもんね。
注意点は?
設定温度を間違えないこと。脱気はちゃんとすること。
袋を使いまわしたりせす、手や道具を殺菌するのを怠らないこと。
新鮮な素材を使うこと。
なんかいろいろめんどくさそうですが、慣れたらそうでもありません。
あと素材の厚みがありすぎると火が入りにくいこと。
冷蔵や冷凍保存の時は、仕上がったあとですぐに中心部まで冷えるように氷水につけることも。
これはすぐに食べる場合は不要です。
高温で消滅する菌は、低温では生き残ってしまうので、清潔さはとても大切です。
どういう低温調理器を選んだらいい?
道具はどれもそうですが、低温調理器はほかの道具よりよけいに信頼があるものを買わなくてはいけません。
低温調理の55~60℃の調理温度は、菌が繁殖しやすい50℃前後にとても近いからです。
実際、しばらく使っているうちに設定温度が保てなくなってしまう低温調理器は少なくなりません。経年劣化からか、耐久性が低いからでしょうか。サポートがあるかどうかもよくみてから買うとよいと思います。
すでに数年使っている方も、1時間以上経ったあとで温度計で測ってみる必要があると思います。55℃設定が50℃に落ちていれば、美味しくできるどころか菌の繁殖器になりかねないからです。
温度を保つためには、安心できる信頼の道具を買うのはもちろんのことですが、使う側も、素材の入れすぎに注意して、お湯はたっぷり使い温度が保てるようにして、脱気をきちんと空気を介在させないようにして、さらに蒸気がでていかないような工夫も必要です。