松野屋のざる(日本製)が入荷しました。こちらは28cm×21cmのサイズです。
お客様から「ざるの、日本製と東南アジア製の違いは?」と聞かれます。
当店では東南アジアで製作の竹ざるを取り扱ってきました。海外製といっても検査済みの安全なもので、ふちは竹に似せた合成樹脂で巻いているので仕上がりがきれいです。2000円代からあります。
一方で松野屋の日本製のざるはふちは藤製です。工房や農村で昔からひとつづつ手作業で作られています。また、薬品を全く使用しておらず、少々無骨で、ささくれがあったりムラやゆがみがあったりします。個性的です。昔ながらのほんとの日本の手作りの日用品という趣があります。価格は海外製の1.5倍~2倍です。
それぞれに良い点があるので、ご自身で使い分けされてください。ちなみにキチパラスタッフは干し野菜などはアジア製にして、室内で使うものの一部は日本製のものにしています。
竹は強度がありしなやかで、古くからさまざまな道具として重宝されてきました。
吸水性があり水はけもよいため、野菜を干す、蕎麦を盛るなど、多様な活用法があります。素麺、鍋物の具材入れや、果物の盛りザルにどうぞ。
竹ザルは制作にとても時間を要します。
伐採した竹に油抜き加工を施し、1ヵ月程度天日干しをします。さらに裁断してから細かく割り、編むためのヒゴを作ります。そのあと、職人が丁寧に手で編み上げてできあがりです。魂がこもった竹ザルを是非お使いいただきたいです。
使用後は、タワシで洗ってください。そのあと丁寧に拭きあげて干し、よく乾いてから収納してください。
●松野屋について(HPのコンセプトから)
松野屋は1945年創業、現在は自然素材を中心とした生活道具をあつかう荒物問屋。
松野屋では、国内やアジアの町に直接足をはこび、町工場や閑散期の農家などで作られる日用品などを仕入れると同時に、生産者とともに今の時代のニーズにあったオリジナル商品を開発してきた。
荒物は民藝と同じように人の手が生み出す日用品のことだが、それは民藝のいうところの「民衆的手工藝品」ではなく、より普通の人びとの日常の暮らしに根差した「民衆的手工業」から生まれる日用の道具たち。
長い年月をかけて培われてきた手工業製品には、買いやすい値段で、良い仕事をするものが多い。日常に使いやすく、今の暮らしにちょうど良い、「ベストでもベターでもない、ナイスなものづくり」から生まれる暮らしの道具たちとの出会いが、日々の生活を豊かに彩ってくれることを願っている。
●注意点
手作りのため、在庫がないとしばらく入荷がない場合があります。
天然素材のため、形、色、サイズに違いがあります。
性質上、黒ずみ、ささくれ、割れ、ささくれなどがありますが不良品ではございません。
保管場所は高温多湿のところをお避け下さい。
ビニール袋に入れるとかびやすくなります。通気性を考えて保管ください。
しばらく使わない時に竹の粉が落ちていることがありますが、これは虫くいです。熱湯消毒(お湯に浸ける)し、直射日光を避けて風通しのよいところで乾燥してください。