おひつをかびさせない方法

すし桶はたまにしか使わないけど、おひつを使う方は毎日のように使いますね。

ですから、おひつはすし桶よりカビが発生しやすいんです。

かびが発生する条件は、栄養、水分、温度、酸素。

どんな条件がかびやすいか

栄養は、汚れが完全に取り切ってない場合が危険です。
湿度は60%以上から一気にかびやすくなります。もちろん濡れっぱなし、ゆっくり乾くのもいけません。
気温は20℃~35℃。6月から9月くらいがとくにです。
もちろん5℃以上なら可能性はあります。冷蔵庫の中でもかびますから。

おひつを絶対にかびさせないコツ

私が考えている20年かびさせないコツを説明します

①タワシで洗う

スポンジでは木肌の汚れを取りきれない場合が多いので、タワシを使って木の目にそって汚れを書き出します。少し固めの。しかもタワシはへたったら変えてくださいね。

②水に浸け洗い、ふやかし洗いをしないほうがベター

天気がよくてすぐに乾くなら問題ないのですが、乾きにくそうなときは、木に水分がしみこみすぎると乾くのに時間がかかります。
できればササッと洗ったほうが乾くにも早いのです

③ご飯粒はタワシでなく濡らした布巾で取れる

カピカピになってしまえばぬるま湯でふやかしてとるしかないのですが、そうでもない場合は、濡らしたサラシのほうが簡単に取れます。水を入れておく時間が短くて済みます

④とにかくよく拭く

乾いた布巾で隅々までよく拭きます。ここで2分間くらい拭いて水分を拭き取ると、乾かす時間は2/3か1/2の時間で済みます。テレビでも見ながら必ず乾いた布巾で、しかもきれいな布巾で拭いてください。何枚かさらしを用意しておくといいですよ。

⑤風で乾かす、日光が強ければ日陰で

真夏の太陽の下で乾かすと急な乾燥で壊れることもあります。基本的に風があたるところ、または空気がよどまない室内でも乾燥していれば乾きます。

⑥内側に風があたるように、下を浮かせればなおよし

おひつの内側のほうが風が当たりにくく乾きにくいので、窓辺で乾かす時などは、内側の部分に風があたるようにしたほうがいいでしょう。

下は浮かすか、ザルのようなものの上に置いて空気が通るようにしてください

⑦できれば洗い替えをもつ

ひとつしかもっていないと、乾かないままに使うことになります。そうすると中央部分がまだ濡れていて2~3日するとかびるときがあるのです。2つが無理であれば、休ませながら使うことをおすすめします。かなり持ちが違います。

まとめ

フォロワーさんのおばあさまは、縁側の廊下の天井に木の道具を吊り下げて保管していたとのコメントがありました。

いいですね。コツがわかっている方のわかりやすい保管法です。ずっと乾かしているみたいなものです。

ただそれでも北側だと湿気がきますし、台所の天井だと湿気が天井にたまることがあります。

私は前の家でも冷蔵庫の上においていました。いつも温かく湿気がないのでうまくいきました。

手間をかけない方法を考えて何十年も大事にお使いください。