こんにちはゲストさん
【ふわふわの玉子焼ができる】
銅の熱伝導はとても高く、プロは玉子焼きには銅を使う人が大変多いのです。厚焼き玉子も、出汁巻きもふわふわしっとり。短時間であっというまに仕上がります。できたてがおいしいのはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当にも向いています。使いこめば色が変わっていきますが、いくつかのコツを覚えれば意外と簡単で一生モノです。また錫を張り替えて使うこともできます。
【出汁巻きの作り方】
①中火で玉子焼き器が油を少し多めに入れて温めます。230℃すぎる表面のスズが剥げますので煙がでないようにご注意ください。多すぎる油は出しておきます。
②全体になじんだら余分な油は出します。玉子焼器がすでにくっつきにくく油がよくなじんでいたら、この作業は省略して油をなじませるだけで結構です。
③さらしを使って油を隅々までなじませるとくっつきにくくなります。キッチンペーパーでもよいですが、さらしは油を吸い取りすぎず便利です。
④卵液を菜箸に浸けて少し落としてみます。くっつかなければ準備OKです。
⑤卵汁を何回かにわけて入れます。4回程度でしょう。卵液を落とした時にジューと音がする程度は温度を上げてください。慣れれば強火でOK。もたもたして焦げそうなら火からいったん離すか、心配なら最初から中火で。
⑥卵をむこうに寄せて、手前をまた油のついたさらしでふきます。寄せた卵の下も拭いてください。
⑦向こうから手前に巻きます。卵に菜箸を差すとひっくり返しやすいです。流しこんだ卵は半熟のままでも巻いていくうちに火が通ります。
⑧巻いたらまたむこうに寄せます。
⑨また卵汁を手前に注ぎます。寄せた卵の下にもすべりこませてください。巻きにくい方は小さいヘラを使うと巻きやすいです。
⑩写真は卵3個分ですが、フッソ加工の1.3倍以上は大きくふんわり仕上がります。うまく巻けくても大丈夫。仕上がったあとでまきすで数分巻いておくと形よく仕上がります。
⑪出汁と卵が分離すると、最後が巻きにくくなります。卵はよく混ぜてから注ぐようにします。できあがりです。
⑫出汁の味が美味しい出汁巻が2分半ほどで仕上がりました。
銅の玉子焼器の取扱い
■購入後すぐの油ならし:
はじめて使う前には、油ならしをします。(キチパラオリジナルの説明書あり)洗った後、油を入れて温める作業です。高温になりすぎると錫引きが剥げますので弱火で行ってください。
■洗い方:
洗剤を使わないこと、そして油分を残すのがポイントです。基本的に温めて洗います。お湯(できれば熱いほうがいい)汚れをふやかしてから洗います。玉子焼器で水を沸騰させ、火を止めて温かいうちにスポンジか布でこすると汚れがすんなり落ちます。
錫引きはだんだん変色してきますが、基本的にはそんなものだと思って頂いたほうがよいです。
銅の汚れは、塩と酢を混ぜたもので拭きます。玉子焼器は温めておくと汚れが取れやすいです。梅のシソで拭くのもよく取れます。取れない汚れは、細かいサンドペーパーか、とても細かい金タワシで部分的にこすってください。
塩分をそのままにすると緑青の原因になるのでしっかりお湯で洗って下さい。
■玉子焼器の再生:
銅は磨けば綺麗になりますが、錫は変色したり溶けたりするとご家庭ではなかなかもとに戻りません。キチパラでご購入の玉子焼はいつでもお預かりして錫引きをはりかえます。新品のようにきれいになります。